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がんウイルスが細胞のがん化を防御しているタンパク質を分解してしまう仕組みを解明 /愛知がんセンター、名古屋大

人のがんウイルスが、細胞のがん化を防御しているタンパク質を分解してしまう仕組みを、愛知県がんセンター研究所腫瘍(しゅよう)ウイルス学部の鶴見達也部長(54)と佐藤好隆研修生(27)が、名古屋大との共同研究で突き止めた。
がんは遺伝子異常にる発症が一般的だが、一部はウイルスによって引き起こされる。新たな仕組みが判明したのは、6種類ある人のがんウイルスの一種「EBV」。
リンパ腫などの血液性がんや上咽頭(いんとう)がん、胃がんを引き起こす。
正常な細胞では、異常な細胞の増殖が起きると、「p53」と呼ばれるがん抑制タンパク質が細胞に自死を促し、がん化を抑えている。EBVに感染するとp53がいったん活性化するが、一転してp53の量が約10分の1に減っていることを発見。がん化にブレーキをかけているp53が、なぜ消えていくのか調べた。
人の細胞内には、不要なタンパク質があると、ある特定のタンパク質が結合して粉々に分解処理する「ユビキチン化」と呼ばれる機能が備わっている。有用なタンパク質であるp53には起きにくいこの現象が、がんウイルスがあると起きてしまい、不要なタンパクとみなされて分解処理されていることがわかった。
鶴見部長は「仕組みが分かり、p53の減少を抑制する方法を見つけることにつながる」と話している。


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