がん転移と免疫抑制、同時に促す仕組み解明 慶大チーム
がんが転移するときに、体内の免疫の働きが抑制されていることを、慶応大の河上裕教授(腫瘍免疫学)のチームが解明した。この仕組みにかかわるたんぱく質を阻む薬ができれば、がんの転移を抑え、同時に免疫機能を保てる可能性がある。2日付の米科学誌電子版に発表した。
研究チームは、細胞が体内で移動する際に、重要な働きをする「スネイル」というたんぱく質に着目した。
スネイルをつくり出す遺伝子を、がん細胞に導入。このがん細胞をマウスに移植すると、体内で免疫細胞がほとんどつくられなくなり、転移が見られた。さらに、このマウスに免疫を活性化させる治療を施しても、免疫細胞はほとんど増えなかった。
スネイルの働きを阻む分子も見つけ、マウスで治療効果を確認した。今後は人の薬に使える安全で効果的な分子を探す。
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