肺がんに新治療法 自治医科大がマウスで効果
自治医科大の間野博行教授らの研究チームは、特定の遺伝子を原因とする肺がんに有効な新しい治療法を開発、マウスの実験で効果を確認した。この遺伝子が作る酵素の阻害剤を投与すると、1カ月程度で肺がんが消失した。研究成果は米科学アカデミー紀要(電子版)に近く掲載される。
研究チームは昨年、「EML4-ALK」という遺伝子が、強力ながん化を促す酵素を作り出すことを突き止めていた。肺がん患者のうち、約5%がこの遺伝子をもつ。
マウスの細胞卵に「EML4-ALK」を注入する実験で、マウスは生後1~2週間で数百個の肺がん腫瘍(しゅよう)ができた。肺がん発生後、酵素の阻害剤を1日1回投与したマウスは約25日で腫瘍が消え、がん細胞も消失した。1カ月後には、治療した10匹すべてが生き残った。治療しないマウスでは10匹のうち9匹が死亡した。
肺がんは国内でがん死亡者数の1位を占め、2005年の死亡数は約6万8000人とされる。
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